最近あまりにもPCが不調である。
5年ほど前に買ったゲーミングノートPCを使用しているのだが、どうもグラボが怪しいらしく、時々認識が飛んで強制的に画面が消え音だけになったり、ゲームをすればシャットダウンしたり。
ほんで最近はYoutubeとかDAZN見てるだけでも怪しい、なので本当はもっと早めに、かつ丁寧な記事を書きたかったんだけど今回はざっくり感想で行こうと思う。
レイソルサポと思われる方から、こんな質問をいただいていた。
一応今週中にレビューあげたいんですが
— 山田有宇太 (@Grappler_yamayu) June 30, 2025
・サッチーは保持時に低い位置の役割を担ったため特徴の守備を押し出しやすかった、高い位置での仕事は中川がメインになった
・ それによって田中を押し出せた、かつライバ…
(残り83字)#querie_Grappler_yamayuhttps://t.co/9uTDl3HQDP
ということで、ここら辺にしっかり触れつつ書いていきたい。
柏の前進と戸嶋のタスク、清水の守備ジレンマ
試合を通して見ると、前半試合の主導権を握ったのは柏、後半は清水が逆に主導権を握るものの小島のPKストップ含めて点を取れず、という大まかな流れになっていた。
前半の柏はやりたいことをやれていたという感覚だと思う。と同時に清水の守備が定まりきらなかったのも大きい。
前線から同数を目指して前にずれていくのか、それともある程度構えるのか曖昧な時間もあり、また前線の枚数に対して柏の最終ラインの人数と噛み合わないままプレスの意志だけ空回る、みたいな。
前半の柏はやりたいことをやれていたという感覚だと思う。と同時に清水の守備が定まりきらなかったのも大きい。
前線から同数を目指して前にずれていくのか、それともある程度構えるのか曖昧な時間もあり、また前線の枚数に対して柏の最終ラインの人数と噛み合わないままプレスの意志だけ空回る、みたいな。
より具体的に言えば、ここ最近の柏は古賀+DHのどちらかが降り、両脇のCBを押し出すことによる疑似4バック、更に場合によってはここに小島が加わる形での前進が多い。
そこに対して清水は北川乾松崎の3枚がどうハメるのか決めきれなかったように見える。
降りても降りなくてもIHに古賀がバンバン通す、そこを警戒して中を閉じればSB化する原田三丸に外から前進される、というジレンマに清水は苦しむことに。
で、降りる役割を積極的にこなしていたのが戸嶋。2024シーズンを通してリンクマン、中間ポジションを取って繋ぐプレーが上達したとは言え、それを長所とする選手にはまだ及ばない、一方で守備強度と危険察知能力が高いという選手。それを最大限活かすべく、前半は前向きでボールを捌くCB的ポジションで前進しつつ、守備や切り替え時には持ち味を活かすという起用だったんじゃないかと。もっとも試合の時間が進むにつれこの役割は時と場合に応じて入れ替わっていたのでどこまで作為的だったかは分からない。
あともう一つ戸嶋の働きとして大きかったのが、列を降りる選手に対する守備。
清水の北川乾は特に、動き出しのタイミングでボールを引き取ったり裏を取ることに長けている。そのタイミング良く降りてボールの出口となる地点に対して、しっかり挟み込む守備が出来ていた。
そこに対して清水は北川乾松崎の3枚がどうハメるのか決めきれなかったように見える。
降りても降りなくてもIHに古賀がバンバン通す、そこを警戒して中を閉じればSB化する原田三丸に外から前進される、というジレンマに清水は苦しむことに。
で、降りる役割を積極的にこなしていたのが戸嶋。2024シーズンを通してリンクマン、中間ポジションを取って繋ぐプレーが上達したとは言え、それを長所とする選手にはまだ及ばない、一方で守備強度と危険察知能力が高いという選手。それを最大限活かすべく、前半は前向きでボールを捌くCB的ポジションで前進しつつ、守備や切り替え時には持ち味を活かすという起用だったんじゃないかと。もっとも試合の時間が進むにつれこの役割は時と場合に応じて入れ替わっていたのでどこまで作為的だったかは分からない。
あともう一つ戸嶋の働きとして大きかったのが、列を降りる選手に対する守備。
清水の北川乾は特に、動き出しのタイミングでボールを引き取ったり裏を取ることに長けている。そのタイミング良く降りてボールの出口となる地点に対して、しっかり挟み込む守備が出来ていた。
またDHの相棒である中川は積極的にボールを「奪いにいく」能動的な守備をするのだが、それに対して生まれそうな穴であったり次に危険になりそうな場所を埋めるというバランサーを務めることでその良さを発揮させていた。
いただいた質問関連でついでに言えば、田中の攻撃参加が実ったのもここら辺に理由がありそうだなと思う。
今までの役割であれば運びながら前を伺うという出し手としてのプレーが比重として高かったが、現在のSB的な役割であればやりやすそうだなーと。そこに内側での出し手として苦労した経験が糧となった結果、内側でも外側でも、使う側でも使われる側でもいけるぜ、という状態が作れた気がする。
田中とジエゴの相性はだいぶ良さそう。一つ懸念点があるとしたらスピードダウンよりもやりきる!という姿勢が強いためゲームテンポが加速しそうなところぐらい。良い方に働けば相手にとどめを刺せるし、裏返っちゃえば不要なカウンターや保持を失うことにもなる、それでもあの迫力を2人で出せるのは魅力の一つだろう。
話がちょっと前後するが、清水が息を吹き返したのはいくつか理由がありそうだけど断言するのは難しい。ただ見てて感じたことはちゃんと書いておきたい。
清水の変化と最後まで効く戸嶋
明確に変わったかなと感じたのは、「守備のタスク振り」「保持時の人数」「垣田vs住吉」の3点。
まず、守備の強度を上げ、人についていくようになった。降りるIHの小泉渡井は蓮川ブルネッティが出来るだけ着いていく、DHはDH同士で見ていく。かつ、なるべく保持者に対して圧をかける。
これによって柏はアップテンポの試合に巻き込まれることに。そうなってくると、個々で戦うパワーの高い清水の面々が徐々に輝き出す。特にブエノとカピシャーバがオープン気味な展開に対して活き活きと柏のプレスを外しながら打開していくところは爽快。
これによって柏はアップテンポの試合に巻き込まれることに。そうなってくると、個々で戦うパワーの高い清水の面々が徐々に輝き出す。特にブエノとカピシャーバがオープン気味な展開に対して活き活きと柏のプレスを外しながら打開していくところは爽快。
また清水が最終ライン付近でボールを持ったとき、前半よりもパスコースを作るために降りていく人数が増えたような気はしている。
柏のCBに捕まえる選手がいないぜ!ってところまで人数を落として前進することで安定して押し込める、というのが一点。
もう一点面白かったのは、柏の前から行きたいところを利用できていたところ。
柏も同様に人基準、いけるなら前からガンガン行く、というのが守備の基本スタイル。
それを利用し、IHかWBをつり出させることで、サイドの大きなスペースを手に入れ前進、そこへDHが埋めに出て来たところで中央を使う、という形が結構再現性あって見応えがあったなと。
あれが元々そこまで計算したのか、まず保持を安定させようと人数をかけたら柏のプレスによって出来た副産物なのかは不明だが、結果として大外から前進、DH・ときにはCBを引っ張り出して中央勝負という形は出来ていた。
ただこの保持時、人数を下にかけたからこそゴリっと剥がして前進したときにゴール前の人数がちょっと物足りない感も同時にあった。一番決定機を掴めていたのは保持が安定したときよりもオープン合戦でアップテンポだった時間帯のように思えたので、押し込んでからどうしようというのは簡単では無さそう。
今のJリーグの流れ的にはアップテンポの試合に強い方がメタっぽくはあるし選手の特徴を見てもそっちが向いていそうな気はするので、保持は攻撃のためと言うより体力の奪い合いで優位になるため、みたいな役割が大きそう。実際この試合の終盤では柏の足がかなり奪われていた。
もう一点面白かったのは、柏の前から行きたいところを利用できていたところ。
柏も同様に人基準、いけるなら前からガンガン行く、というのが守備の基本スタイル。
それを利用し、IHかWBをつり出させることで、サイドの大きなスペースを手に入れ前進、そこへDHが埋めに出て来たところで中央を使う、という形が結構再現性あって見応えがあったなと。
あれが元々そこまで計算したのか、まず保持を安定させようと人数をかけたら柏のプレスによって出来た副産物なのかは不明だが、結果として大外から前進、DH・ときにはCBを引っ張り出して中央勝負という形は出来ていた。
ただこの保持時、人数を下にかけたからこそゴリっと剥がして前進したときにゴール前の人数がちょっと物足りない感も同時にあった。一番決定機を掴めていたのは保持が安定したときよりもオープン合戦でアップテンポだった時間帯のように思えたので、押し込んでからどうしようというのは簡単では無さそう。
今のJリーグの流れ的にはアップテンポの試合に強い方がメタっぽくはあるし選手の特徴を見てもそっちが向いていそうな気はするので、保持は攻撃のためと言うより体力の奪い合いで優位になるため、みたいな役割が大きそう。実際この試合の終盤では柏の足がかなり奪われていた。
もう一つ大きな変化があるとすれば住吉が垣田に勝ち始めたことだと思う。
前半はライナー性のボールやワンバウンドのボールで垣田が住吉を背負いきって時間を作れていたが、後半はここをやらせなかった。
またオープン気味の展開になったことで前半よりも垣田とサポートの距離が遠くなったことも一因だと思う。
ここのバトルは細谷になっても最後まで住吉が優勢、むしろ細谷をいらだたせることに成功していた。レフェリーの基準がややファウルを取りにくいこともあいまって局地戦だけで言えば後半の住吉はフィールドプレイヤーの中でトップクラスに効いていたと思う。またボール保持でも運び出して一人剥がす、というのをど真ん中で行える技術と度胸が見られた。広島にいた頃からポテンシャル高いよなーと思っていただけに、成長が大きく感じられて嬉しい。北川が交代してからはキャプテンマークも巻いてたしね。
前半はライナー性のボールやワンバウンドのボールで垣田が住吉を背負いきって時間を作れていたが、後半はここをやらせなかった。
またオープン気味の展開になったことで前半よりも垣田とサポートの距離が遠くなったことも一因だと思う。
ここのバトルは細谷になっても最後まで住吉が優勢、むしろ細谷をいらだたせることに成功していた。レフェリーの基準がややファウルを取りにくいこともあいまって局地戦だけで言えば後半の住吉はフィールドプレイヤーの中でトップクラスに効いていたと思う。またボール保持でも運び出して一人剥がす、というのをど真ん中で行える技術と度胸が見られた。広島にいた頃からポテンシャル高いよなーと思っていただけに、成長が大きく感じられて嬉しい。北川が交代してからはキャプテンマークも巻いてたしね。
それでもそんな清水の猛攻を柏は根性で守り抜く。もちろん小島のPKストップは偉業なのだが、守るべき時間と割り切って人数をかけたときの中央は硬い。
ただ大外ではカピシャーバが優位を持っていたので、クロスが1本でも実っていたら清水はひっくり返せるだけの勢いが持てた、かもしれない。2-0というスコアではあるが内容はかなり接戦だったと思う。そんな試合を無失点で勝ちきれるようになった柏は強い。
あと終了間際の10分ぐらいでも、致命的な穴が空きそうなところを戸嶋が埋め続けていたのはさすがだった。足は明らかに止まっていても、本当にやばいところだけは根性で止めるというサッチーらしさが光っていた。
清水もPKとFK、それに決定機が1本でも決まってれば3点取れてるので十分に攻撃力は見せた、という試合だった。
ただ大外ではカピシャーバが優位を持っていたので、クロスが1本でも実っていたら清水はひっくり返せるだけの勢いが持てた、かもしれない。2-0というスコアではあるが内容はかなり接戦だったと思う。そんな試合を無失点で勝ちきれるようになった柏は強い。
あと終了間際の10分ぐらいでも、致命的な穴が空きそうなところを戸嶋が埋め続けていたのはさすがだった。足は明らかに止まっていても、本当にやばいところだけは根性で止めるというサッチーらしさが光っていた。
清水もPKとFK、それに決定機が1本でも決まってれば3点取れてるので十分に攻撃力は見せた、という試合だった。
その他いくつか
- 戸嶋は試合の時間が進むにつれ、ただ捌くだけではなく一つ運んで剥がしたり、多少リスキーでも前にパスをつけていったりと、試合の中でも変化が見られた。実戦経験、大事。
- ブルネッティは見ててワクワクするというか、どこが適正ポジションか良い意味で分からないだけの能力を色々持ってる。
- 清水はアップテンポが得意そうだけど保持しようと思ったら人数をかけることが出来るので、どっちに振り切るのか、どっちでも出来るぜなのかもっと試合数みたいなと思った。
- 逆に柏としては、アップテンポになってしまった時間帯でもプレスを捌くのが一つの目標になるかもしれない。
- とはいえリアリストの面もだいぶ出てきてて、陣地を取り返すためのロングボールを躊躇無く蹴る、左サイドを2枚変える事で同サイドでのアタック力を高め流れを取り返す、といった勝利にこだわる部分が見えた気がする。
- 終盤はどちらも足が止まっていたように、これから先は気温と体力の戦いが出てくる、柏はアップテンポ苦手そうなのでどこまで相手を消耗させられるか、清水はアップテンポと保持の使い分けが出来てくるか、どっちも夏本番に向けて楽しみ。
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