2026、天皇杯1回戦を見に行った話

2026年8月22日土曜日

Jリーグあれこれ エッセイ的なもの コミュサカ 雑記

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 平日ど真ん中の水曜日、仕事終わりにエディオンピースウィング広島へ直行しました。



普段サンフレの試合とか現地でめったに見ない私が出かけた理由。

それは、天皇杯の1回戦が開催されていたからです。




ちゃんとチケット代を払い、ゴール裏エリアの隅っこで、ハイボールとケンタッキーのお肉を食べながらガッチガチに試合を見ていました。

 

なぜこの試合を見に行ったのか

忘れられがちというか、もはや知られてない気はするんだけど、私はもともと地域リーグ、東北リーグで選手として活動していたんですよね。試合にはほとんど出られなかったけど。




 


2つ目のポストは、俺が唯一東北リーグで点を取ったときの写真、3枚目がそれですね。あれからもう8年も経つのか、怖い。

なので、JFL以下のチームに対してはちょっとした特別な感情があったりするわけです。

だから、行ける範囲ではあるけど、広島県内だと福山シティやヴァリアモーレ安芸の試合をちょいちょい見に行ったりしてます。 

やっぱり、あの場にしかない空気みたいなのはどうしてもあるんですよね。


何かを犠牲にしてサッカーをしている人の強さ

やっぱりJFL以下の、コミュサカなどと呼ばれる人達は、何かを犠牲にしてサッカーをしていることが多いんですよね。

働きながらサッカーをするって大変なんですよ、本当に。

でも続けている。それだけサッカーが好きだということだと思っています。極端な話、Jリーガーとして生計を立てながらプレーするよりも、仕事をしながらサッカーを続ける方が、サッカーを好きじゃないと無理なんじゃないかな、と思うぐらいです。

もちろんプロにはプロにしかない苦労があるんだろうなと想像はしています。けど、やっぱりサッカー以外が生活の土台になっているってのは大変なんですよ。でもそれだけの苦しみを味わうとしてもサッカーを続けて、本気で挑戦しているってのは、絶対にサッカーが好きじゃないと続かないんです。

そういう人達が、天皇杯という大舞台をかけて戦う、あるいは普段のリーグ戦でも昇格をかけて毎節死闘が行われている、という試合。そこには、Jリーグでは味わえないヒリつきや執念を感じます。

上手く言葉にするのが難しいんですが、Jリーガーは生活がかかっているんですよね。悪い結果になったりプレーが良くなかったら出場機会を失うし、そうなると契約を切られてしまう可能性がある。

一方でアマチュア、セミプロの舞台というのは、むしろ人生を変えるチャンスをつかみに行く要素の方が強い、というのは感じます。天皇杯で勝ち上がったらプロと試合が出来るし、そこでいろんなチームにアピールできる機会となる。普段のリーグ戦なんかは、それこそ県リーグからJ1までリーグ構造として繋がっているのがサッカーの特徴であるわけで。

いわきなんかは最近の象徴ですよね。県リーグ地域リーグをノンストップで勝ち上がって一気にJ2まで駆け抜けた。あれが実現するのは、Jリーグとその下のリーグがしっかり繋がっているから起こることで、これはサッカーのシステムが凄いなあと思っています。

そんな背景や執念がこもった戦いが、めちゃめちゃ間近で観れる。それがJFL、地域リーグ、県リーグなどのチームを観に行く魅力だと思っています。



とんでもなく上手い


でも私はこういう場を見に行く度に思うけど、みんな超絶上手いです。

経歴見ても、プロになっててもおかしくない人ばかりだし、アンダー代表経験者なんかもゴリゴリいます。あるいは兄弟がプロになってたり、数年だけJリーグでプレーした後にカテゴリを下げてJFLや地域リーグでプレーしている、あとは期限付き移籍でJリーグに籍を残しながら経験を積むために戦っている、なんてパターンもよくあります。

今回見に行ったSRC福山vsFCマルヤス岡崎でいうと、

マルヤス
・揚石琉生→栃木SCからの期限付き移籍
・江口稜馬→元テゲバジャーロ宮崎
・森勇人→元ガンバ大阪、名古屋グランパスなど

SRC広島
・川井 裕哉→モンテディオ山形所属、川井歩の兄
・西田憲誌朗→元福山シティ、バレイン下関、中国リーグのレジェンド

みたいな感じだったりします。地域リーグ時代にも、同じチームにU-15代表経験者とか、サンフレユースキャプテンとか居てびびり散らかしてました。

なので、皆さんが思っているより遙かにレベルは高い、と思います。しかもそのレベルは年々上昇している。今までだったらサッカーを辞めていた、プロに届かなかった選手達がプレーを続けやすい環境が整いつつあるので、底上げがガンガンされている印象です。

見に行った試合も、結果としては6-1という大差を付けてマルヤスが勝ったものの、SRCも可能性を感じさせるシーンが多くあったし、単純にサッカーの試合としてめちゃめちゃ面白かったです。

こういう場に観客が集まると嬉しい

私は地域リーグにいたからこそ思うけど、こういう試合というか、チームの戦う場に観客がもっと集まるようになったらいいなあ、と思うことが結構あります。

調べて見たら、全然知らなかったけどすぐ近くでサッカーチームが活動しているらしい、みたいなのはすごくあると思うんですよね。ただどうしても、Jリーグのチーム単体を応援している人にはなかなか届かない部分もある。

それでも、絶対あの場にしかない熱意と執念は、一度体感して欲しいなとずっと思っています。

ありがたいことに、青森の地で私は600人以上の観客が見てくれる場でプレーする機会をいただけました。超楽しかった。ちょっとしか試合に出れなかったけど、それでも人に応援されるというのがいかに凄いことか、心の底から思い知ったし、地域リーグに登録されていた3年間はたぶん一生忘れない。

だから、たまにでもいい、一回だけでもいいから脚を伸ばしてくれたら嬉しいなあ、なんて思いました。

ぶっちゃけ、この天皇杯1回戦を観に行ってたのは、超物好きか、たまたま仕事の帰り道とかで寄れた人か、関係者かな、と思うんです。実際客席を見てもそれは感じたし。

でも、あのピッチ上にはもの凄いエネルギーがあった。だから、純粋に観客として観に行って良かった。

というのを伝えたい、ただそれだけでこの記事を書きました。

こんな記事を書いた以上、そのうち青森は弘前の地に旅行行かなきゃなあ、なんて気持ちです。

最近人生を振り返るような気持ちに何度かなっており、その上でこの機会があったのでただただ思うことを書いてみました。

J1にはJ1の良さがあるし、地域には地域の、県には県の、それぞれの魅力があると信じています。もっと私自身も情報を摂取する機会を増やしたいな、と改めて思わされました。

で、そんな選手達ががっつり日の目を浴びる、人生を変えるきっかけになるのが天皇杯。本当に全チームに権利がある。素敵な大会です。

あんまり知られてないかもしれないけど、県単位で本当にほぼ全チームが参加出来る予選が開かれていて、勝てばどんどん進める、文字通り日本最強決定戦なんですよね。遙か昔に市立船橋が勝ち上がったりもありました。今は高校はたしかダメなんだっけな。でも大学がジャイキリを起こしてたり、地域リーグやJFLが大奮闘したり、記憶にある方も多いと思います。

Jリーグ以外のサッカーに触れる、一つの機会として、天皇杯を是非見に行ってください。本当に楽しいから。

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