今シーズンは、去年より現地観戦を増やそう!が私の密かなテーマです。
ヴァリアモーレ安芸vs福山シティを見に来た。 pic.twitter.com/k6FdNIjM9f
— 山田有宇太 (@Grappler_yamayu) June 14, 2026
地元チームの中国リーグを観に行ったり。
ということで見に来たのは天皇杯1回戦、SRC広島vsFCマルヤス岡崎。 pic.twitter.com/jjboQCgAfr
— 山田有宇太 (@Grappler_yamayu) August 19, 2026
天皇杯の1回戦をピースウィングまで観に行ったり。
んでこの前観に行ってきたのが、WEリーグ。
サンフレッチェ広島レジーナvsRB大宮アルディージャWOMEN、レジーナのホーム開幕戦。
サッカーの現地観戦は好きなんですが人混みが苦手だったり、最近筋トレで肩幅がでかくなりすぎて椅子に納まりきらなかったり、という色々がありまして。
逆に言うと、満員じゃない試合の動員に貢献しながらリラックスして観戦するのが一番楽しいのかもしれない、ということで地域リーグだったり天皇杯1回戦を観に行っていて、WEリーグも同様の理由があったりします。
とはいえWEリーグは妻に連れ出してもらって結構行ってるんですよね、広島の選手やチームの仕組みなんかもだいぶ把握できてきたところ。
なのでレジーナメインのレビューにはなりますがご容赦くださいませ。WEリーグにこれから詳しくなっていこうと思います。
せっかく見たならレビューも書こうということで!
今年は1本1本の完成度を上げるより、とにかく書く習慣を取り戻す、みたいな量をこなして質への転換を待つシーズンを目指します。
広島の基本設計と明確な強み
広島の基本的な設計として、攻守で配置を変えるという点がある。
守備時は442系の配置だが、攻撃時には325系へと転換する。その際に大きな役割を担うのが右SB兼右WB、この試合でいえば島袋が担当していたポジションだ。
つまり、最後方から最前線への機動力が要求される。
おそらくだけど、この形をとる一番のメリットは、WEリーグトップクラスの破壊力を誇るドリブラー、中嶋を下げ過ぎたくない、という狙いがあるんじゃないかと思っている。
541という形を取ろうとすれば、中嶋は最終ラインに入らざるを得ない。だがそれではカウンターの威力が半減したり、運動量が増えるため稼働時間が短くなったりという影響が出る。
守備の負担をある程度軽減すること、ボール奪取時の立ち位置を高くすること、という狙いを満たすためにこの可変を取っているのではないかな、という推測。
また純粋なサイドハーフよりもシャドウの位置から絡んだほうが持ち味の出る選手が多い、というのも影響しているかもしれない。
上野は特にここ数年で一気に輝きを増した選手だと思っている。最前線で背負うタスクを担っていたころに比べると、そのタスクを神谷へ渡したことで前向きにボールを持てるシーンが増え、より長所を打ち出せるようになっている。
ということで、この可変がレジーナの特徴であり、試合を見るうえでは見逃せないポイントである。
ボール奪取後の切り替え時には、この可変が起こる関係上攻撃の軸はほぼ左サイドから。
で、明確なストロングはやはり中嶋の大外からのアタック、そして中盤の小川を軸とした保持、最前線で圧倒的なパワーを発揮する神谷のラインかなと思っている。
広島が序盤から押し込み続けた理由
開始直後からしばらくは、広島が押し込みチャンスを創出し続ける展開に。
小川と柳瀬がしっかり最終ラインからボールを引き出せることが大きいのと同時に、大宮がボール奪取後に陣地回復しきれない流れに引き込まれてしまったことも大きいかなと感じる。
また開始から10分前後の早い展開の中で、各局面で常に広島が数的優位を作ったことでセカンドボールの改修やボールロスト時の切り替えで優位に立ったため、大宮に時間的な猶予を与えなかったことも大きい。
ただ、一番は広島の保持時の325に対して大宮が噛み合わせを用意しきれなかったことに見える。325というのは442に対してとにかく配置で優位を握りやすい。
おそらく大宮の準備としては、広島の最終ライン3枚に対して2枚で規制をかけ、サイドをある程度奪いどころとして迎撃したかったのではないかな?という素振りがいくつか見られた。
大宮も更に対応として、前半の給水タイム以降追い込み方がやや変わったかもしれない、あるいはもとも用意していたのがこちらだったのかもしれないが。
2トップで追い込みに行くのではなく、広島の3バックに対してSHを押し出しに行く形が30分付近で多く見られた。
この二つの押し出し方を状況や広島の配置に合わせて選択することで、立ち上がりよりは遙かに規制をかけられるようになった大宮。ただし広島には神谷というポストワーク兵器が最前線に控えているため、そこへの縦パスからレイオフによる前進も含めると完全には規制しきれない。
加えて広島はレイオフと、ポジションを変えたときの振る舞い、ローテーションの同時性がかなり磨かれていた。3バックの一角が前に出れば小川が降り、柳瀬が調整しIHがなだれ込んでくるので大宮は非常に捕まえにくかったと思うし、それぞれが狭い位置でもストレスなくボールを持てるので捕まえかけたところからの打開も多数。
なんというか、ちょっと前の川崎とかを彷彿とさせるテンポに見えた広島、強い。
ただサッカーとは不思議なもので、そんなマイボールを大事にしようとGKを利用して繋ごうとしたところへ前プレを成功させた広島がやや事故的な先制点を得る。
大宮の狙いとピッチ上のギャップ
GKを積極的に利用しながらCBを大きく開かせ、SBを高い位置へ。SHはライン間での振る舞いを見せつつ、最前線の西尾をストロングポイントとして活用したい、そんな雰囲気。
ただ、ボールを奪って仕掛ける場面でボールが西尾に対してズレてしまったり、せっかくサイドを一度押し込んで逆へ展開したいときに前へ急いでしまったり、とピッチ上に見えた有効な手立てに対して判断と技術が追いつかない場面が多く見られてしまった点はもったいないかなーと思う。
特に前半は、中盤が列降りすることで442ミラーを外しながらSBを高い位置へ誘導、というパターンが偶発的には見られたが再現性が高いか?と言われるとちょっと怪しく、サイドで同数ではめられてしまうシーンもいくつか。
RB系と考えるとどんどん縦に速く、という流儀がここにもあるのかな?と思う部分もあるがどうなんだろうか。
ということでなにか手を打ちたい大宮は後半にFWを交代。より高さのある齋藤を投入して起点作りを図る。また前プレも復活、広島の最終ラインへも積極的にプレスをかけ、ボール保持時には広げるよりも前へボールを入れる、というテンポアップが統一され盛り返す雰囲気に。
54分の奪って速効西尾を走らせて押し込む展開からの攻撃、というのはその狙いが如実に出たシーンとなっている。またセカンドボールに対して齋藤が積極的に戦えるので攻撃に厚みが出ること、ターゲットが2枚になった上、西尾も齋藤も、受け手と3人目どちらも出来るというところはかなり強みなんじゃ無いかなと思う。
ただこれは、前半に出ていた門脇が悪いわけではなく、選択肢の優先度や意識の統一が成されたのが後半、という気もしないでもない。
試合の締め方とテンポコントロールと哲学と
SBがIHに、SHがWBにと前半とは違う形で442→325を形成する。選手の個性によって選択しているのだろう。
大宮はチームの意志が揃ってきたこともあり、流れを少しずつ引き戻していく。ただ一度攻撃が遅れた、やりきれなかったときに崩すのかシンプルにクロスを上げきるのか、というところが揃わなかったのがだいぶ勿体なかった。2トップの特性を考えると、多少強引にでもクロスへ持ち込んで良かったかな、と見てて思うシーンもあった。中はクロス待ち、ボールホルダー近辺は崩すかやり直したい、という分断から孤立してしまい奪われる、というシーンがちらほら。
ただ広島もハイプレスに対する打開策が前半ほどハマりきらず、また前半以上に広島も攻撃がスピードアップしてしまった結果、大宮のハイテンポサッカーに引きずり込まれてしまった。先ほども述べたように、スイッチが入ったところからのやり直しがない、かつテンポアップした結果スイッチが入りやすくなっているためハイテンポと真っ向勝負する形に。
それでも困ったときのセットプレーから神谷がヘディングを叩き込み試合を決定づける2点目。お手本のようなヘディング、生で見ててたまげました、タイミングと体幹の強さが怪物。
広島としては、小川が交代で下がった後にどうゲームテンポをコントロールするか、が試合の締め方や安定感に直結しそうだなと感じた。テンポを落としたい選手、セーフティに前線へ放りたい選手、まだまだ点を取りたい選手という意志のバラツキが時間を経る毎にやや拡大した印象。ただここに関しては、チームの哲学としてどんどん攻める、というのを掲げている場合もあるため外から見ただけではあれこれ言えない部分となる。
大宮は逆に、後半のような超アップテンポにどれだけ早く持ち込めるか、という点が問われそう。ただしこのゲームを90分やりきるのはかなり難しいため、後半勝負だった気もする。となるといつクロスを上げるのか、というところが整えば破壊力は大きく上がりそう。あの意志が整った時間帯をもっと長く見てみたかった。
あと最後になるけど、8000人動員はすごい。し、その動員に対して少人数でも最後まで声を出し続けた大宮のゴール裏もかっこ良かった。
その他気になった点
- 小川の上手さ、神谷の落ち着きはちょっとズバ抜けている。神谷は一人背負うぐらいならプレッシャーを感じていないように見えた。かつ列降りしたらちゃんとゲームメイク的な配球も出来る。
- 大宮で気になったのはやはり西尾齋藤が並んだときの最大火力。特に西尾は終盤まで脚が止まらないスタミナ含めて凄い。前半に西尾を活かすボールがもう少し選択できていたらペースをあそこまで広島に渡すことはなかった気もする。
- 呉屋、復帰おめでとう。兄妹でJリーガーWEリーガーってすげえな。
- 大宮のGK伊藤は、失点に繋がるミスがありながらも果敢に保持へチャレンジしていたしキックも上手い。CBが大きく開けるのはあの技術があるからだろうなあと。
- 広島の上野、伊藤のシャドウとしての振る舞いはとても面白かった。列、レーンを移動してもそこに適した選択ができる器用な選手。
- WEリーグ、面白い。今シーズンはなるべく見たい。選手をもっと覚えれば見える事象も増えそうなので、ちょっとずつでもチェックします。
0 件のコメント:
コメントを投稿