はい、広島の天皇杯予選決勝を見てきました。
この天皇杯予選という言い方はあまり正確ではなく、正しく記述するなら
『MIKASA CUP 全広島サッカー選手権大会決勝大会決勝戦』兼天皇杯JFA第104回全日本サッカー選手権大会県代表決定戦というものです。
いろんな球技でよくみるMIKASA、実は広島の企業なんですよ知ってましたか。
この冒頭の部分が県によって協賛企業が変わるため名称も全然違ったりするので気になる人はいろいろ調べてみてね。ちなみに以前居た青森ではNHK杯という名前でした。
会場はエディオンピースウィングスタジアム、ということでめっちゃ観に行きやすいので言ってきた次第です。
これは広島の人にしか伝わらない話なんですが、福山って結構遠いんですよ。地理感覚でいえばほぼ岡山。なので昨年観に行ったときは結構距離があったんですが、広島市内の新スタジアムとあればすぐいけるぜ!
ということで嫁さんと二人でまったり出かけてきました。
ちなみに別ブログですが、前回見に行った記事はこちら。なんとびっくり3年も前か・・・
入場
入ってびっくり、2階層より上は入れないものの1階層目なら全部解放している。
で、新スタにはテーブル席があったりカウンター型の席だったりと、いろんな変わり種の席があります。人気でなかなか購入できないみたいなんですがこの日は先着選びたい放題。
ということでカウンターに座ってみました。
エディオンピースウィングに来ております。まさかの1階層全開放ということで、普段は座れないテーブル付きシートへ。
— 山田有宇太 (@Grappler_yamayu) April 21, 2024
対戦カードは福山シティvs広島経済大学。広島経大の監督は服部公太なので色んな広島との縁がある試合。個人的な注目は元ブランデュー所属ということで高橋圭選手。 pic.twitter.com/PP5iPIJVsY
ここにノートまで広げて観戦できるもんだからこりゃもう快適。
そのうちノートパソコン持ち込んでみたいななんて気持ちになりますわね。
福山シティはグッズブースも小さめながら出店。ほぼ全てのキャッシュレス決済が出来るのが本当にありがたい。普段使い出来そうな帽子をお附箋代わりに購入しました。
試合内容
選手の名前とか背番号はぶっちゃけ難しかったので試合の大勢を振り返る感じで。
以下図は白が福山、赤が経大です。
フィジカル、技術共に差がある福山が試合を試合し続ける展開。
序盤は経大のプレスに対して慎重な立ち上がりでさっさと蹴るバックラインと繋ぎたい前線で若干乖離し、割り切って意思共有できた経大が押し込む時間帯も10分ぐらいまで続いた。もし経大が勝機を掴むとしたらここで1点もぎ取って根性で守り切る、というぷらんだったかもしれない。
福山は基本的にとにかく丁寧にサッカーをするなという印象。リソースで殴り勝つことも出来たとは思うが、コンセプトに沿ってしっかり前進と展開を繰り返す。
特にレーンの意識は割と強く見られたというか、横幅隊が我慢強い上にしっかりSBとSHどっちが管理するんだいという問いをずっと突きつけていた印象。
SBが押し出して捕まえれば出来たスペースへ走られ、緩くなれば持ち出されたりCHから展開されたりと配置の強みを存分に押し出す形となった。
1トップに入った高橋は深さをとって我慢できるし身体能力も高くターゲットとして頑張れるし技術も高い。元ブランデューのご縁で頑張ってほしいなと勝手に思っています。
経大はロングボールに対してなんとか競り勝ったり所々ボールを引っかけたりと奪取のチャンスは作れるもののセカンド回収の球際でほぼ負けない福山。個々の選手の強さも相まって、やりたいことを存分に見せる試合となった。
それぞれの選手が運ぶ、前に付ける、中間ポジションに立つという動作を丁寧に行うから無理なく前進出来る。そのまま良い体勢で押し込み試合を試合するというのはおそらく何年も取り組んでいるコンセプトだと思うし、この試合ではより顕著に見られた。
ちょっとだけ気になったとすれば、CHとIHが時折同レーンに立つシーンは意図的なのかどうか聞いてみたいところである。そこで配置が整わず中央を経由できないときはWBを利用して時間をつくってなんとかしていた。
経大はほぼ変化なく頑張る。
身も蓋もないことを言ってしまえば、広島経大は過去に1人だけJリーガーを輩出しているものの、力関係としては非常に厳しい試合だったと思う。今年から服部公太新監督を迎えてはいるがこれからが楽しみという大学である。
体格差や技術差は目立つが、折れずに必死に守り、時折カウンターでチャンスメイクする姿は素直に格好良かった。技術が高い選手も多く、見てて印象は非常に良かったと思う。
福山シティに求めるもの
ぶっちゃけてしまうと、福山シティにはもっと点を取ってほしかったという気持ちが少しある。
というのも2023年の中国リーグで福山シティは13試合全勝という圧倒的な力を見せて地域CLへ進出したものの、地域CLでは1勝2敗、得点2という結果で予選リーグ敗退を喫している。
筆者も同じような環境のチームにいたからこそ思うのだが、普段のリーグ戦では勝つことが当たり前だが地域CLや全社では全く違うレベルの強豪と戦うというのは本当に難しい。
わかりやすく言えば日本代表のワールドカップ予選と本選ぐらいみたいなもので。
だからこそ、中身で圧倒できる試合はスコアも圧倒してほしいなと言う気持ちがある。それだけの破壊力を持つチームに進化すれば、より強いチームと試合するときに活きてくるのではないかと。
もちろん2023年は決勝で敗退し天皇杯本戦に出られなかったため、勝つというのが最優先ミッションであることは承知の上である。それでもなお殴って殴って更に殴る、というある種の凶暴性とも取れる攻撃を見せるチームの方が強くなるのでは無いかと思ってしまう。
これは統計など何もないが、大差が付くことも珍しくない地域リーグで過ごしたからこそ思うところ。なのでもしかしたら戯れ言なのかも知れないんですけどね・・・
ただあれだけクリーンに前進を繰り返せているからこそシュートシーンの質、クオリティにこだわることって要求されるし、そこを自分たちで突き詰めないと中国リーグと地域CLの間に横たわる差を埋めるのは簡単ではない、とどうしても思ってしまう。より自分たちに厳しい要求をするという意味合いで、圧倒する力を見たい。それが出来る試合展開と能力と頭脳を持っているなと思ったからこそ。
僕は福山シティを応援しています
と、なんかものすごくたちの悪いクレーマーみたいな書き方になってしまったが本気で応援している。チームとしての取り組みも含めて。入場時に名産であるバラを持って入場とか、監督は名産のデニムをかっこよく履いてるとか、グッズにもデニムがあっていいなあとか、地域貢献も数多くやっているなあとか。
そんで一応メンバー外だったとは言え地域リーグやアマチュアの大変さも身に染みて分かっているからこそ応援したい、その気持ちでグッズも買った。
だからこそ、「もっと点取ってくれーー!」という気持ちもまた本音である。今年は頑張って福山まで試合も見に行きたい。なにより天皇杯でJクラブとバッチバチにやり合う姿を見たい。出来ることなら現地で。
あ、あと福山のソサイチ参加してみたいなと思っているのでまずはダイエットしようと思います。
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