ここ数年Jリーグしか見ていない私がEURO2024を見た所感をまとめておく

2024年7月15日月曜日

EURO2024 雑記

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前回、EURO2024アーカイブ化計画の紹介をもう一個の方のブログでさせていただき、その上でこちらのブログでマッチレビューを書いた。

EURO2024を使ってサッカーを勉強してみよう(アーカイブ化計画の紹介)
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EURO 2024 グループB第1節 スペインvsクロアチア「事前情報0のときどうやって観戦してます?僕は根性!」

で、結局今日の決勝まで、私はこの1試合しか書けなかった。

私用や仕事含めて多忙だったり温度差に体調をやられたりと色々あったこともあったのだが、それはそれとして単純に見ていて「まずい、これは書けないかもしれない」と思うことがちょいちょいあった。

で、せっかくなのでこの感覚や原因を書き残そうと思う。その上で、Abemaのアーカイブは生配信から1ヶ月見れるらしいので書ける試合や文章があれば書こうと思う。

今回タイトルにも入れたように、ここ数年私はほぼJリーグしか見れていない。書けねえ、と思ったのはそこら辺とも関わりがあるなと痛感したので、どこかで誰かの参考になれば。

ざっくり私の観戦歴


ここで前提というか、どんな感じでサッカーを見てきたのかざっくりと振り返りたいと思う。

ちゃんとサッカーを中身まで見たい!と思ってみるようになったのは、たぶん高校の後半、17歳ぐらいからだと思う。

それ以前も試合数だけで言えば結構な数を見ていたが、配置の噛み合わせとかを見るようになったのが多分それぐらい。それよりも前は、ひたすら自分のプレーにどう反映させるか、という目線だけで見ていた。噛み合わせとかも知ってればもっと良いプレーできたろうに!!と今ではちょっと後悔している。

この時期かそのちょっと後ぐらいから、「サッカーの面白い分析を心がけます」というブログに出会ってサッカーの構造というか、どうやってサッカーを見るのか、ということを1から勉強することになる。そう、らいかーるとさんのブログだ。

当時は試合を見た見てないにかかわらず、たぶん全記事読んでた。だから全く映像を見ていない試合のレビューを読んで、想像だけでどんな事象が起きていたのか考えたりもしていた。

ちなみに経緯は忘れたが、当時質問を募集していて投げかけたところ採用された記憶がある。この記事。


ということで、ここからしばらくはJリーグとプレミアを中心に見まくる時期になる。たぶん年間200試合ぐらいは見ていた。質は?と言われるとそんな高くないけど、浴びるようにサッカーを見ていた時期だと思う。

そこから2016年に社会人サッカーに入って一気に時間が無くなって全然試合を見れなくなり、選手を辞めてからはほぼJリーグしか見ていない、というざっくりとした流れ。

かつ、レビューを書くレベルで真剣に見るようになったのはここ数年なので、海外サッカーをガッチガチに見る!というのはワールドカップとかでしかやっていないのであった。


普段見てるからこそ分かるJリーグ(普段の観戦)との違い


ということで、ここ数年の私はJリーグを見てあれこれ考えるマンと化していたわけで、久々にがっちりヨーロッパサッカーを見て色々思うところがあった。

のだけどもただただ思うままに書いちゃうと収拾つかなくなるので大きく二つのテーマに絞ろうと思う。


普段の観戦との違い


まず痛感したのが、普段国内の試合を観戦しているときとの違い。

数年ヨーロッパサッカーを見れていない、と言うことはただ初見のチームvs初見のチームになるだけではなく、選手の特徴とかも全然分かってないまま観戦することになる。なので求められる役割とか予想されるプレー傾向とかが掴めていない。

こんな状況の観戦でレビューを書いて初めて、
「あ、俺は普段事前情報でいろんなことを把握していたんだな・・・」
と痛感することになった。

ただこれがちゃんと時間とリソースを確保できれば、EUROが進むごとにチーム理解が進んで変化を読み取れて・・・となったのだがいろんなことが重なってしまい、アーカイブ化にオファーいただいたのに非常に申し訳ない気持ちもある。

ただ逆に言えば、「観戦力」と言って良いのか分からないけど試合を紐解く力を付けたいのであれば、全く知らないリーグや大会を見る!というのはやっぱり有効なんだろうなと思う。

数年前に書いた記事で自分が言ってることを自分で痛感するハメになろうとは・・・

Jリーグとの違い


それでも、初見のJリーグチーム(全然見れて無いJ2やJ3をたまに見るとか)を見るときよりもはるかに難易度が高いな、と感じたというのがもう一つの感想。

判断のスピード、配置を変えるときのスムーズさ、小さいミスを見逃さない水準の高さ、というあたりでゲームテンポについていきながら試合を見るのが精一杯な部分があることに驚いた。

理由の一つは、単純にヨーロッパサッカーを全然見ていなかったというブランク、もう一つはレベルの差がここまで如実に感じられるものか、というところ。

Jリーグから海外に移籍した選手達が時々「まるで違うスポーツのようだ」と語ることがある。ただ実際に見てみると、上から見ていてもその感覚がちょっと分かるのだからピッチ内でプレーする選手は超大変なんだろうなあ、と改めて思わされた。

これに似た、というと大袈裟だが体験をしたことはある。

地域リーグ時代、運良くJ2やJ3のチームと練習試合を組んでもらえることがあった。
その時、普段はミスにならないようなちょっとした守備ポジションのズレをあっさり利用されて崩されたり、普段は奪われないようなファーストタッチでも奪われるようなことが多々あった。

普段はミスにならないプレーが、相手のレベルによってミスになってしまう、という事象。そして決勝戦が如実にそうだったが、小さいミスが得点に直結する能力の高さ、というのが凄まじい高みにあるなあと思わされた。

やってること自体が全く違う、というわけではない。同じ広さのピッチで、同じボールを使って、同じ人間がプレーしている。
けれども質がぐんと上がるだけで感じ方としては別スポーツなのではと思わされる、というのは考えてみれば凄い話だ。

だからJリーグがつまらない、とかそういう話ではない、俺はJリーグが大好きなのでそれだけは絶対にない、と思っている。

だがJから海外に挑戦すると壁が分厚い、というのは実際にこういうコンペティションを見るとなるほどなあと思う部分もある。


「メタ」と「ガラパゴス化」について


突然だが対人ゲーム界には「メタ」という考え方がある。

ゲームというのは、キャラクターや武器の性能がゲーム側の設定で決められており、時折調整が入る、つまり性能が変更されることがある。
3日前まで最強だったキャラが使い物にならない、ということも良くあるし、全く違うキャラやスキルの使い方が編み出されることもある。矢野貴章をSBで使うみたいな、違うか・・・?

その性能の変化によって、「現環境での強キャラ、強い戦術」というのが決まってくる。それを一般的にメタと呼ぶことが多い。メタは流行し、メタに対抗する戦術が生まれ、と研究が進んでいく。
語源だったり他の使われ方もあったりはするのだがそこはいったん置いといて。

Jリーグで言えば過去、ミシャ式が猛威を振るった結果どのチームもこぞって5バックで守った、という流れがまさしくメタが回っていたと表現できると思う。

で、Jリーグがガラパゴス化していると言われる理由の一つが、「流行や主流になる動きが欧州と違う」という辺りなんじゃ無いかなあと。

325配置の浸透度とかがわかりやすい部分だと思うし、他にもCBは運べる能力が標準装備になっているとか、細かい話をしだすと色んな部分がありそう。
判断基準も違うだろうし、もっというとサッカーという競技の解釈が違う?みたいな話にまでなっていく。俺は現場の人ではないのでここまでは言及できないが、こう言われる理由や背景はEUROを通して理解できるものがあった。


頑張ってヨーロッパサッカー見ます


ということで、とりとめもない話だけど自分がEUROを見て何を感じたか、というのは書き残しておこうというもう自分用みたいな記事。
ただその時々で何が流行ってて、それを見て自分が何を考えたのかは記録として書いていかねばという気持ちだけで書いている。

ひとまず、ヨーロッパサッカーを24-25シーズンは無理矢理時間を捻出してでも追っていこうと思います。

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