柏レイソルの百年構想リーグ2試合を見たざっくり感想「こういう時に試合の中身を見れるとこう思う」

2026年2月19日木曜日

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 たまにはがっつり柏レイソルのサポーター的な記事を書こうじゃないか、というのと一試合一試合細かく書く時間と気力が今は枯れてしまっている、ということで。

今回は昨年J1リーグ2位の大躍進を遂げながら、百年構想リーグで開幕2連敗と躓いているレイソルの、2連敗について所感を書いていこうと思います。

なお具体的な戦術レビューなどに関しては、柏レイソルサポーターには御馴染み「羊男さん」のnoteにて解説されてますので、そこに興味がある方は是非。

https://note.com/hitsujitoko09

なので私は違った角度からいろいろ書いてみようと思います。

怪我人続出という大前提


まずはどうしても触れなくてはいけない、怪我人の状況。

リリースが明確に出るわけではないので具体的なカウントは難しいですが、試合に絡んでくる主要メンバーが8人前後負傷している、という事態はなかなかイレギュラーです。

だからこそ、今までなかなか見る機会のなかった選手だったり起用法だったりが見れるかもしれない、という期待も私は持っていますし、正直なことを言えばこの状況が百年構想リーグで良かったのではないか、とも思っています。

もちろん誰も怪我しないのが一番ではありますが、このチームとしての苦境が一年間を通して戦うシーズンではなかったことは不幸中の幸いというか、そんな気持ち。

実際に小見や山之内、山内(同時にピッチにいると実況解説も大変そうだなと思いました)なんかはこのチャンスをものにできるか問われているでしょうし、野田の出場なんかはかなり久々だと思うし。

ここら辺のイレギュラーということを大前提に置く必要はあるんじゃないかなと思っています。


結果ではなく内容を見ることの意味


で、以前私はこんな記事を書きました。


ざっくり要約すると、
  • サッカーはゴール数が少なく“水物”なスポーツなので、結果と内容はしばしば一致しない。だから連敗=全てが悪い、とは限らない。
  • 試合内容を見れば、点差の裏にあるチームの狙いや改善、成長の兆しが見えてくることがある。
  • 内容を理解できると、選手の工夫や挑戦、細かな進歩に気づけて、勝ち負け以外の楽しみや希望を持てる。
  • 応援しながら冷静に試合を観ることは両立できる。結果だけで悲観せず、積み重ねを見守る視点も大切。
という内容でした、要約が面倒なのでGPTにやらせたけどこの子はいつも「」や””を多用するのであんまり好きになれません。

で、確かに結果だけ見ると2連敗、しかも大量失点で敗北からの逆転負けとあんまりいいところがないなーという感じなんです。

ただ私が試合を見た限りでは、やっぱりそんなに悲観視しなくていいんじゃないかな?というところだったり、昨シーズンと違うところだったりが見えたのと、主力級選手が離脱しているからこそ見える必要な能力だったりというのが伝わってきた気がするので、そこら辺を解説していければなと思います。

ただなるべく多くの人に読んで欲しいので、専門用語だったり細かい話はやめて、読みやすい記事にできればなとも思っているのでここから先も読んでね。



得点は水物、チャンスの数はある程度ちゃんと実力


まずこれが一番分かりやすい考え方だと思う。

サッカーのシュートというのはなかなか決まらない。だから得点自体は上振れ下振れがある。

ただしシュートを良い状況で打てたとか、シュートまであと一歩のところまで迫ったとか、そういったチャンスの数は実際の得点ほど運に左右されず、ある程度比例してくる。

ちょっと難しいのが、ただシュート数で見るとやけくそロングシュートが1本にカウントされて、シュートは打てなかった(最後のパスがずれたり)けど超チャンス、みたいなシーンは0本にカウントされるという点。たぶんだけど、ゴール期待値もシュートした地点を基準に出しているのでシュートに結びつかないチャンスはカウントされない。

となるとそういった数字ではなく、印象論にもなるがチャンスだったなーという数を見ていくのが、内容というものに触れる第一歩なんじゃないかなと思う。

そのうえでレイソルの2試合を見ると、チャンスの数自体は引けを取っていなかった、というのが私の感想。

川崎戦もヴェルディ戦も、決定機を決めていたらもう少し違った試合になっていたのは間違いないと思う。山之内なんかはヴェルディ戦が顕著だったけど何度もいい形を作っていたし。

シュートって不思議なもので決まるときは決まるし、決まらないときは決まらない。これは見ていても思うし、実際に自分がプレーしているときもそんな感じだった。

もちろんシュートの技術も関わってくるし、すべてが運というわけではないから「決定機を決められない」というのは課題になるんだけど、それはチームの課題というより個人の課題になると思う。

大事なことはチームとして主力を多く欠いている、という状況でも一定数のチャンスは作れていたし、シュートの精度や運次第では結果が変わっていたぐらいには惜しい試合だったということ。

むしろヴェルディ戦に関してはヴェルディも褒めるところが沢山あったが、それでも本来なら勝たなきゃいけない試合だったぐらいに思う。


見えてくる課題と成長


で、より具体的な課題と収穫、あるいは成長という話。

まずやっぱり、去年の終盤あたりから思っていたけど保持しての前進、つまり何が何でもパスを繋ぐぞ!というフェーズは脱却したのかなと思う。

去年の開幕直後は意地でも繋いで前進しようとしていたし、それが裏目に出るシーンも多かった。個人的にはこのフェーズは必要だったんだと考えている。

相手が前から来てもしっかり考えて頑張ればプレスを搔い潜れるし、掻い潜ったらご褒美として広大なスペースを持った攻撃が出来る。この意識を植え付けることだったり、ロングボールで逃げてしまう癖の除去だったり、という意味があったんじゃないかな?と。

それらを認識、実践できたうえで相手が前からがつがつプレスに来るなら最前線でワンチャンス狙ってロングボールを入れて陣地を回復させよう、こっちが逆にプレッシングを前からかける側になろうという取り組みが昨シーズンの後半からは見られたし、この2戦でもその引き出しはしっかり機能していた。

あくまでその場しのぎのクリアではなく、しっかりと意図を持って相手をひっくり返す、というのは今シーズンも引き続き重要になってくる。

他にも大久保が間違いなくこのサッカーの中で機能するだろうという雰囲気をしっかり出したこと、山内もパスワークに馴染みながら推進力を発揮しそうだなと感じさせてくれたことなど、収穫というか手応えみたいな部分はしっかりと存在していた。


一方で課題ももちろんある。

まずシュートが入らない。これはさっき言ったみたいにチームの問題というよりは個々の問題かもしれない。山之内はここで2点取っていれば間違いなくヒーローになれていたと思う、頑張ってほしい。

あとはバックラインのドリブラーに対する対応。川崎戦では馬場が見事に狙い撃ちされてしまっていた。結果として前半での選手交代となったわけで。ただ馬場もボールの前進に関しては原田と遜色ないレベルだし、原田にはない高さという武器もあるため使い分けになってくると思う。


レイソルの中盤に要求される難しさ

一番気になったのは中盤の属人性かもしれない。

戸嶋と野田は頑張っていると思う。プレー強度の高さや守備力でしっかり貢献できるし、ボールを回すこと自体は出来るようになった。ぶっちゃけこれだけでも素晴らしい能力だ。

ただ今のレイソルに求められるのはその先、ボールを回すだけではなくどう相手を揺さぶるか、どう前線に時間とスペースを渡すか、という点。これはちょっと説明が難しい。なので簡略化した図で書いてみようと思う。超簡略化しているのであしからず。

まずは下の図を見てほしい。



ごくまれにある、相手がマークの管理を怠った瞬間。

こういう時はすでに受け手の周りにスペースがあるため、なるべく早く渡してあげたほうがいい。ワンタッチでつけたり、とにかく手早く。

一方でこんな場合。



こんな感じで味方がしっかり捕まってしまっている場合は、何か揺さぶりをかけてあげないといけない。

となるとちょっとボールを持ってみたり、相手を釣りだす動きをしてみたり、という工夫が必要になってくる。ただ正解のパスコースを選択するだけではなく、正解を創り出すなにかが問われるのだ。

中川なんかはこの工夫が上手で、あえてパスを出さずに持ってみたり後ろ向きで持つことで相手を釣りだそうとしてみたり、みたいな試行錯誤を結構試合中にやっているので注目してみてほしい。


あとはバランス良い配置を崩すことで、相手にバグを起こさせるような動き。ヴェルディの斎藤や森田なんかがこれをうまくやることでレイソルの守備に対して問題を突き付けていたのが印象的だった。






ヴェルディとはミラーゲームと言われる、攻守において噛み合うおんなじ配置だったんだけど、これを大きく崩すように斎藤や森田が動くことで、どうしても捕まえきれない状況を生み出しレイソルのプレスを止めることに成功している。

レイソルサポーターも、小泉や渡井なんかがこの位置まで降りてボールを回すのを結構見かけた記憶があると思う。

こういった自分のイメージで「こうすれば相手を崩せる、困らせられる」というものを持った選手がどれだけ増えてくるか、というのは課題になると思う。

その感覚はもう一つ、周りへのコーチングにも出るなとも思った。小泉なんかはよく味方に動きや配置を指示しながらプレーしている。そういった強烈なプレーイメージを戸嶋や野田が持つことが出来るようになれば、一つ殻を破って覚醒できると思うので期待したい。


小見の秘めた可能性


最後に触れたいのが、小見。

個人的に新潟にいるときから面白い選手だなーと思っていたし、レイソルに来てくれたことはすごくうれしかった。

ただしここまではなかなか強烈なインパクトを残せないでいるのもまた事実、このチャンスをぜひともつかんで欲しい。

そんな中で目を引いたプレーが、縦への突破よりも横へ横へ運ぶドリブルだった。

たぶんヴェルディ戦だったと思うけど、ヴェルディの守備陣が左サイドへ追い込もうとしているところを右へ運び出し、そのまま逆サイドまで展開させたことで大きな優位を作ったシーンがあった。あれはもっとやってみてほしいな、と思う。

川崎の紺野が福岡時代によく見せていたプレーというとイメージしやすいかもしれない。

小見と三丸の連携もまだまだ未熟に見えるが、逆に言えば伸びしろだしここも楽しみ。


結果ほど悪くないが結果は結果で欲しいよね!


ということで、より細かめというか、個人的に気になった部分をピックアップしつつ、結果ほど悪い中身ではなかったんだぜ、という話をしてきた。

とはいえ選手の自信だったり賞金だったり、そもそも選手は勝ちたいわけで、そろそろ勝ちが見たいぜ!なので悲観しすぎずに応援するぜ!というお話でした。



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